2013年03月20日

体罰、叱責、指導の違い

 体罰、叱責、指導の違いは教育現場や職場で問題となることがあります。これらの基準を決めて、行為を一律に分類するのはあまり意味のないことだと思います。大まかな違いは、体罰が暴力+指導、叱責が脅し+指導ではないかと思います。
 暴力も脅しも受けた方は恐怖を感じることになります。そのため、失敗に対して体罰や叱責を受けると、次から失敗を恐れるようになります。これは次の失敗を強力に防ぐことになりますが、あまりにも強力なために失敗した行為自体を避けるようになってしまうことがあります。くり返し恐怖を感じたり、課題を避けたりすることによって自信を無くし、ひどい場合は不登校や出社拒否に繋がります。指導については、これらのリスクは少ないのですが、失敗を防ぐ効果はよほど丁寧に熱意をもって行わない限りは体罰や叱責ほどではないと思います。体罰については、暴力という社会的に容認されない行為を伴いますので、与える方にも非が生まれてしまう分だけ期待する効果も弱まってしまいます。これらのことから、社会的に考えて悪いことや怠慢については叱責が、失敗については指導が適当ではないかと考えます。
 一方、年配の方で「昔は先生に良く叩かれた」「上司に叱責を受けたお陰で今がある」と言って、最近の若者は甘えているのではないかという人がいます。どうして、これだけの反応の違いが現れるのでしょうか。その答えはインセンティブの違いがあるからです。インセンティブとは肯定的な刺激のことで、教育現場や職場では相談にのったり、責任を負ったり、評価するなどの精神的なサポートのことです。恐怖はインセンティブと一緒に経験すると弱まることが知られています。先生や上司が普段からインセンティブを与えるような行動をとり、良好な信頼関係が築かれていれば、叱責でも時には体罰でも有用な手段であったのではないかと思います。反対に、希薄な人間関係であれば指導以外は行うべきでないと思います。体罰、叱責、指導の効果は、日頃の人間関係によって決まるのです。
posted by 0-damage at 22:49| Comment(0) | 恐怖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月18日

戦術的腹式呼吸

 どなたでも生活上の様々な面でストレスを感じることはあると思います。会社、家庭、その他でもストレスを感じることは多いのではないのしょうか。
 ストレスを感じると、心臓がドキドキしたり、息苦しかったり、体が緊張したり、ふるえたり、イライラするなどの不快な気持ちになります。これらの変化は、自律神経のひとつである交感神経が活発になることが原因です。
 この不快な状態から最も早く抜け出す方法が腹式呼吸です。腹式呼吸は、吸った時にお腹が膨らみ、吐いた時にお腹がへこむ呼吸法です。腹式呼吸では、3秒間吸い、1秒間呼吸を止め、6秒間吐くのを3から5回繰り返す方法が標準的です。これによって、1分間に6回の呼吸になるので過呼吸を防げ、お腹をへこまして十分に息を吐ききるのは、交感神経の活動を抑制する副交感神経が活性化するためにリラクゼーション効果があります。この方法は、パニック障害の方が電車に乗る時などや、社交不安障害の方が発表する際に、緊張を和らげるために用いられます。
 しかしながら、手順が複雑なため実践しようとすると、かなり前もって練習しないとできないという問題がありました。徐々に簡略化していく中で、最終的に次の方法にたどりつきました。「まずお腹をへこませて、その状態から息を吐き切る」という方法です。腹筋が収縮してお腹が締まるのが分かると思います。吐き切った後に力を緩めると自然に息が吸えると思います。これをストレスを感じた時に3から5回繰り返すのです。全行程1分くらいのものなので、常日頃思い出した時に行うと練習にもなり、ストレス緩和にも役立ちます。これを身につけるだけでストレス耐性が上がると思います。
posted by 0-damage at 16:51| Comment(0) | ストレス対処術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブログをスタートしました。

本日よりブログを開始。
精神科医としてストレスへの対処方法を考えて、ゼロダメージの心になるための情報を提供できたらと思っています。
posted by 0-damage at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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